自閉症スペクトラムと診断されたその後の成長日記~part0-2~

診断時の年齢:2歳3か月

~part0-2気付き前~
1歳をすぎた。発語も、一人で立つことも、一人歩きもまだできていない。成長が遅いということがまだ悩みの段階だったこの頃。他の子と交流する機会があっても、月齢はうちが一番遅く、発達段階においてまだできていなくても目立ちにくい状態だった。ただ、外との交流が増えるに連れて、悩みが不安へと変わる出来事が起きる。

1歳6か月 一人で立てた!!
ふとしたきっかけで、やっと立つことができた。初めて立つ姿は今でも鮮明に覚えている。嬉しかった。明日靴を買いに行こう。どんなデザインの物にしようか、どんな性能の物にしようか、スマホで ファーストシューズ とウキウキしながら検索をした。
翌日、無事にファーストシューズが買えた。サイズは13cm。ファーストシューズなのにサイズが大きいね話しながら、嬉しくて笑った。子に履かせてみたら、不思議そうにゆっくり歩く。
と思ったら、いきなりトコトコ歩き出した。そして次の瞬間走り出す、、、! (しかも早い)慌てて追いかけた。呼んでも振り向きもしない。この日以降、子を追いかける母のフルマラソンが続く。
この時もまだ不安にまでは動いていない。なぜなら立って歩いたという事に安心してしまっていたから。遅めかもしれないけど確実に成長していると謎の自負があったからだ。

1歳10か月
子と母のフルマラソンの日々が続き、出かけるのが億劫になる。スーパーなんて行こうものなら何も買えない。振り返るともういない。子ども用のカートに乗せてささっと買ってすぐ帰宅。仲良く手をつないであるく母子の姿を見て、何度羨んだことか。どうしてうちの子は呼んでも立ち止まらず走っていくのだろう。どうしてうちの子は母の姿を探して追いかけてくれないんだろう。悩みというよりは苛立ちの方が大きかった。よく動く割には声は出さないものだから、見失うと捜すのがすごく大変だった。
そんな日々の中、近所にうちの子より3か月程月齢が下の子と仲良くなる機会があり、一緒に児童館へ出かける。お互いの子どもはもう歩くものの、一緒に歩いてお出かけなんて大変だよねって母同士で会話しながらお互いにベビーカーを押して歩く。子育てはどこの家庭も大変だな、なんて呑気に楽しく会話していた。児童館について遊びだす。その時、相手の子の行動を見て目を疑った。

おもちゃで正しく遊んでいる。発語はつたないものの、母親と意思疎通しながら遊びを進めていく。興味のあるものに対して指をさす。母親の言っている事を理解している。

、、、、え??この子うちより月齢遅いよね?もしかして天才?すごく発達早いなぁ。
我が子を見ると、おもちゃを手でかき混ぜるように遊んだり、一つ一つのおもちゃで遊んでいるのが秒なみに早かったり、施設のドアやトイレ、出入口などに興味を示したり、、、室内なのに追いかけるのが大変。最後は児童館のスタッフが絵本の読み聞かせをしてくれたけど、全く興味は示さず。親はすごく気まずい。一緒に行った3か月月齢が遅い子は終始児童館遊びを楽しんでいた。絵本の時なんて母親のひざに座っている、、、。我が子はそんな事させてくれない。

児童館遊びが終わり、行きと同様帰りもベビーカーで家路に着く。その時、相手の子が騒ぎだす。あっちー!!あっちー!!公園の方に指を指して行きたいと自分の意志を訴える。

、、、え??この子うちより月齢遅いよね?こんなに自分の意志伝えられるの?子どもってこんなに騒ぐものなの??一気に心の中に不安が押し寄せた。「もしかして、うちって他の子と違うような気がする」

なんとか平静を装い、相手の母親と別れの挨拶をして家に帰る。家に帰った瞬間、時間が止まったような気がした。

悩みから不安へと心が動いた瞬間だった。

~part0-3、気付き~へ続く。

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